kagamihogeの日記

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ネットワーク超入門講座 保守運用管理編

ネットワーク超入門講座 - kagamihogeのblog の続編というか姉妹本の位置づけにあたる本。あちらはネットワーク技術の超入門で、こちらはネットワークを仕事としてる人たちの仕事内容がどういうものかを解説する超入門書。一般にネットワークの保守・運用といわれる仕事がどのようなものか、を概観しています。

俺はいわゆる「開発」の側の人間なので、ヘーとかホーとか言いながら読んでました。ネットワーク・インフラ屋さんがどんな感じの仕事してるのか、ってのは意外と知らない分野なんですよね。なんとなくは分かってはいても、具体的なイメージはぜんぜん描けてなかったので、面白く読めました。

最近漠然と思うようになったことの一つに、開発の側にいる人間はもうちょっとネットワーク・インフラ屋さんの世界を知らないとイケナイんじゃないかなーと。仮想化とかクラウドとかの流れもあるし。Web アプリ作るときに Web アプリのことだけ知ってりゃいい、っていう態度は良くないんじゃないかなぁ、と、なんとなーく思うわけですよ。いやまぁ何かしらの要素技術を深く知っているに越したことは無いし、何かしら一つ軸が無いと立ち行かないよね、とも思うけども。

ちょっと前にこんなことがありまして。ウチらのチームが開発した Web アプリをお客様が勝手(?)に仮想マシン上で動かしたことがありました。で、仮想マシン上で動かすとパフォーマンス出なさ過ぎなんでなんとかならんもんですかねー? って問い合わせが来たわけです。その時は、仮想マシン上で動かすことなんて想定してませんから……的な「仕様です」な回答をした。だけど、どういう構成で運用してる or したいのかとか、お客様んとこのネットワークやインフラ事情を踏まえた上で検討出来る技術があったら、どうなっていたのかな……とか感じたわけです。

そんなことがあったり無かったりしたので、最近ちょくちょくネットワークやインフラ寄りの読み物を少し齧ったり、情シスオフに行ってみたりしているのでした。

ところで本書において、個人的に面白いなぁと感じたのはこの一節。サラッと書き流してるけどすごい重要なことを書いている。

保守運用の業務に携わるエンジニアにとって、各装置の専門技術は確かに必要です。しかし、現場においては、

・物事を俯瞰的に捉え、それら個々の技術を束ねる技術力
・お客様からの情報をうまく引き出す能力
・得られた膨大な情報の中から事実だけを選別し、優先度をつけて対処すること

がより求められます。
いきなりコンソールからコマンドを打つのではなく、まずは落ち着いて現場周辺の状況を確認するようにしてください。

ネットワーク超入門講座 保守運用管理編 CHAPTER 4 障害対応超入門 4-1 障害切り分け作業の準備 - 心がけ まずは全体像をつかむ より抜粋

ネットワーク屋さんに対するイメージとして、ノート PC とケーブル持って走り回ってる、てのを勝手に描いてた自分に苦笑。というわけで、シリアルポートって一体何のためについてるんだろう? とか、ネットワーク屋さんってどんな仕事してるんだろう? と疑問に思ったことがある人にはオススメの一冊です。

ネットワーク超入門講座 保守運用管理編

ネットワーク超入門講座 保守運用管理編