本書は、ネットワーク技術の構成要素はどういうものがあるのか、各要素はネットワーク技術全体でどのような位置づけにあるのか、それらを導入するとどいう恩恵があるのか、といった外部的な視点からネットワーク技術について解説している入門書。TCP/IP がどうとの内部的な話はほとんど出てきません。
「はじめに」より抜粋した対象読者層は以下の通り。
本書は、これからネットワークの仕事に携わる初心者の方を主な対象としています。また、ネットワークエンジニアを管理する立場の方々にも、概念を理解するうえで最適です。
ネットワーク超入門講座 はじめに より抜粋
ネットワークエンジニア的な仕事をするかどうかはさておき、そうしたインフラ屋さんの仕事がどういうものかをとりあえず俯瞰するのに良い一冊です。スイッチやらルータやらの動作原理なんかには深入りせず、ネットワーク技術全体でそれらの要素がどんな役割を担っているか、どんな位置づけなのか、といった概略が主な内容です。図や写真が豊富にあるので「フロアの片隅に鎮座ましましているあの箱はそういうお役目を担っていたのか」と気付く箇所も多々あるかと思われます。
ちなみに、書名に NGN 〜と付いてるけど NGN の話は最後にオマケ程度にあるだけです。俺は NGN って単語ぐらいしか聞いたことないんでヘーって感じの感想しか出てきませんでしたが。
ともあれ、ネットワークって何ぞ? と知りたくなったら軽く読める本としてオススメな一冊です。
- 作者: 三上信男
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2008/03/27
- メディア: 単行本
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