革新的なノベルゲーとして名高い infinity シリーズ最新作。Ever17 で伝説的な地位を築き、Remember11 はちょいと微妙な雰囲気をかもし出し、12Riven は発売が延期されたり、色々とゴタゴタがあったりと、ファンをヤキモキさせた本作品。が、発売されてプレイしてみれば、相変わらずの完成度に舌を巻いた。
今回も謎をバラまきまくり、ユーザを煙に巻き、文章だけでなくグラフィックにもトラップが入っている。まさか初っ端から「勘違い」してるとは思わなかった。そして、それらの伏線がラストに向かって一直線に収束していく構成は見事としか言いようがない。しかもちゃんとハッピーエンドで終わるのが憎いところ。エンディングはちょっとご都合主義かなーってところもあるけど、打越鋼太郎先生の次回作にご期待下さい(第参エクリプス計画とかのこと)っみたいな終わり方されたら文句でないです。
さすがに Ever17 ほどの超大作&神ゲーレベルにまでは至らなかったけど、充分良作。割とサクッと終わる分量なので、小振りな Ever17 って感想が私的にはしっくりくる。
今回はタイトルの 12 が示す通り時間や時刻が重要な要素になっている。あとは自我と識閾下の話も書きたいんだけど、何書いてもネタバレになりそうなんで自重しておく。
プレイしたあとに年表を 2 つ並べて見てニヤニヤするのが超楽しいノベルゲーでした。
12Riven -the ψcliminal of integral- (サウンドトラック同梱版)
- 出版社/メーカー: サイバーフロント/キッド/SDR Project
- 発売日: 2008/03/13
- メディア: Video Game
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