kagamihogeの日記

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選んだブログが思考のアウトプット形式に影響する?

先日、某オフ会ではてなダイアリーから他の blog へ乗り換えた人と話をした*1。移行した理由は諸事情色々あってのことで、その辺りの話が面白かった。その中で興味深かったのは、blog を変えたことで文章の質とか考え方とかが変わった、という話。

その方が言うには、はてなダイアリーは揮発性が高すぎるのだそうだ。はてなダイアリーのエディット画面はすごい便利だし、一日に何個もエントリをパッと書いてパッと載せることが出来るし、そういうことがしやすい環境になっている。

しかし、その便利さが逆にエントリの質に関係しているのでは、とその方は指摘していた。その方が移行した blog サービスはエディット画面がモノスゴク不自由なので、テキストエディタで書いてからアップするスタイルに已む無く変えたそうだ。

その結果何が起こったかというと、その方は、一つ一つのエントリの質が変化した、という。どう変わったかというと―ちょっと抽象的な表現で申し訳ないのだが―一つ一つのエントリの芯が硬くなった、と。

更にその方は続けて、以前とは思考のスタイルも変化したように思う、と。一つ一つのエントリをアップロードするまでに、テキストエディタで書いてから、という「一手間」のような「間」を意識することで、思考が更に研ぎ澄まされていくような感覚が生まれた、という。この「一手間」によって、ブログのエントリが熟成・洗練されるようになり、思考もまた似たような変化を遂げた、ということを語っていた*2

もちろん、はてなダイアリーでもテキストエディタで書いてからアップロード……というスタイルが出来ないわけではない。それに、はてなダイアリーのようなパッと書いてパッと載せられる手軽さにも利点はある。はてダを dis りたいわけではないのでその辺ご了承の程を……w

でまぁ、俺が何を言いたいかというと、ツールによって思考のアウトプット形式が変わることがあるよね、って現象は興味深いよなぁ、ということ。blog は単にツールにしか過ぎないんだけど、ツールを変えただけでモノの考え方が変わった、ってのは面白いなぁ、と。無論、科学的に分析するなら、実は変わったように思うだけかもしれないし、これまで書き続けていた経験が一気に開花しただけなのかもしれないし、みたいな可能性も検討しないといけないんだけど。

ただ、少なくとも、本人の主観ではツールの変更が思考にも影響を与えた、と感じているワケで。で、俺は、そういう変化って面白いよなぁ……と思うのですよ。

*1:ぜんぜん関係ないけど id:elegantlycruel のエントリがもっかい読みたいんだけど復活してくれないのかな……

*2:その代わり、まとめきれずにボツになった ほげほげタイトル.txt がすごい数できるようになったそうだがw