kagamihogeの日記

kagamihogeの日記です。

仕事の頼み方

俺はヒラのプログラマーなので、仕事は上司からの指示で始まります。
当たり前のことかもしれないですが、仕事の頼み方一つでずいぶんと仕事に対する接し方が変わるよなぁ、と最近思います。

個人差の大きい問題なのでひとくくりには出来ないだろうけど「これ、やっといて」とだけ言われてやる気の出る人は居ないと思います。マックのアルバイトならともかく、大小なりとプライド意識のあるプログラマーにそれはマズイよなぁ、と。

私的にやりやすいと感じる仕事の頼み方

仕事の内容は当然として、仕事の目的・プロジェクト内での位置付け・その仕事が発生するに至った背後関係・他のメンバが担当してる作業との関連性などなども含めて教えてもらうこと。

別にそうそう難しい情報を要求してるわけでなくて、

「ちょっとデータ取りと整理頼む。スクリプト走らせるだけだからツマランだろうけど、●●さんが作ってるモジュールがちょっと問題起こしててね。原因まで分かるといいんだけど・・・とりあえずデータ揃えてくれ。ちなみにパフォーマンス向上のための予備調査的な位置付けでもあるんで、一応頭の片隅に置いといてね」

みたいな感じ。状況設定は謎ではあるけど「主たる作業に付随する情報」を伝えるニュアンスだけ分かってもらえれば・・・。

手間暇かけて頼んだ結果起こること

でまぁ、ある意味余分な情報を得られることで俺は何を思うかですが。

まず、この仕事を達成することでプロジェクトの○○という目的を満たすor満たす助けになれる、と感じると、俺は割とやる気が出ます。全力でやるんで設定された期限より早く終わったり、ミスのないよう何度もチェックしたりします。

副産物的結果として、頼まれた仕事に関係しそうな情報を調査・報告したり、好き勝手にツールやドキュメントを整備しておいたりします。勿論、手早く仕事を終わらせて余らせた時間を使ってやりますが。

スキルアップのため、という理由をあまりにも前面に押し出した頼み方は個人的に好みではないです。それがスキルアップになるかどうか、つなげられるかどうかは俺が決めることだ、って反発してしまうもので・・・なんてワガママなヤツだw

声に出して伝える

個人的に重要だと思うのは、上に書いたことを面つき合わせてやること。
指示そのものはメールで出すとしても「実は・・・なんだ」的情報はメールには書きにくいし。ミーティングみたく形式ばらずに、コーヒー片手に相手のとこにいって「ちょっといいかね」ってやるのが好きです。明確な理由はないんですが「俺、仕事頼まれてるじゃん」というプレッシャー?を直に受けるのが心地いい?んでしょうかね。

これにはちょっとした追加効果があります。プロジェクトメンバ間の席が近いという限定状況下ですが、話してる内容が他のプロジェクトメンバにも聞こえてしまいます。すると「あぁ、あいつがアレ担当すんのね」とか「アレってそういうことだったのね」とか「先生!その情報には補足があります」とかいった感じで、メンバがプロジェクトを進めるにあたって必要だけど文書化はされていない情報の共有化が勝手に成されます。

例えば「あの機能の設計が怪しいのは半日で作らざるを得なかったから」なんて情報を知っておけば、とりあえず無用なイラツキは回避できる。それに、コードを保守するときにはコードの裏側にある歴史や文化的背景があると理解がしやすいことがあります。

こういう情報は文書にはなりにくい上に聞きづらいし、プロジェクト内に空気のように漂っているので、誰かが話してるのを聞くのは意外と貴重な機会だったりします。

論理のかたまりのソフトウェアを作るのは非論理のかたまりの人間様

仕事の頼み方、とは微妙にズレた内容が多くなってしまった・・・反省、でもアップしてしまう。

ソフトウェアってのは0と1の非常にシビアな世界だけど、それを作ってる人間はそうじゃない、ってことを考えるのは大切なんじゃないかなぁ、と思うのでした。