聖剣伝説レジェンドオブマナ新装版

（表紙）見てから購入、余裕でした。って、またですか……

本書は、原作・聖剣伝説レジェンドオブマナというゲームをベースにして、マンガ化した作品。中々にブ厚い*1けど、それだけの読み応えはある。LOM のゲーム構成はあっちこっちのイベントこなしながらになるので、どうしても一つの「○○編」に集中できない。こうしたごった煮感は LOM の魅力の一つだと思うんだけど、マンガという一つのストーリーとして読めるのはかなり嬉しい。特に、俺は宝石泥棒編に思い入れがあるので、そこをちゃんと描ききっているところは好印象。

ちなみに、このマンガはおおよそ「ドラゴンキラー編」「宝石泥棒編」「エスカデ編」の順序で進み、そして「マナ」で終わる。出てこないキャラや描かれなかったイベントはいっぱいいるけど、こればっかりは仕方ないところかな。

いやー聖剣伝説 LOM 大好きなんですよ。あの、どこか殺伐としていながら優しげな世界観が。「世界はイメージでできている」という、作中で何度か繰り返される、厨ニ病的メッセージは今でも心に残ってます。

ただし、本書は一つだけ注意点がある。それは作者自身があとがきで書いていることだけど、キャラ崩壊や作者の独自解釈（？）が、かなーりあります。特にギャグセンスがすごい斜め上にトンでいる。原作のゲームでは主人公は基本的にしゃべらないから、マンガでは味付けせざるを得ないとはいえ……主人公の性格はかなーりイッちゃってます。俺はこのくらい濃い味付けは好みだからマッタク問題無いのだけど、原作の雰囲気を非常に非常に大切にしたい人は読まない方がいいかもな、と思います。

LOM やった人には基本的にオススメできる書籍です。