先週末に SJC-P の受験をし、合格してきました。結果は 80% の得点でした。
試験対策には SUN教科書 Javaプログラマ(SJC-P) 5.0・6.0両対応(試験番号310-055、310-065) の書籍を使用しました。この書籍の内容は、試験に必要な内容の解説、練習問題が各章ごとに 10-15 問程度、模擬試験が 5.0 用と 6.0 用の 2 通り付属している。俺の勉強内容は、本書の解説を一通り読み流して、練習問題と模擬試験を 2 巡した状態で試験に行きました。
現在(2009/11 月現在)のところ、6.0 用の問題集が付属している書籍はこれだけっぽいのと、模擬試験の問題集が 2 パターン付いてるのが特徴です。ただ、自分は 6.0 の方を受験したけど 6.0 の範囲の問題は出なかったように思います。6.0 の範囲の問題は極少数しか出題されないような気がするので、5.0 か 6.0 か受けるの迷っても 6.0 の方を受けちゃえばいいでしょう。
試験の難易度は、俺のように数年程度 Java の経験があるなら本書を買えば合格できる。ただし、引っ掛け的な問題が多く出題されるので無勉強で挑むのは少し無謀。フツウに Java をやる分には、Eclipse の支援機能と随時リファレンス参照をする。しかしながら試験では、普段は自動で補完されたりリファレンスに書いてある細かいところが結構出題されるので、試験に合格するための勉強が必要になる。
例えば……文法の細かいところ(switch には long 型が使えないとかラベルの使い方とか)、オーバーロードとオーバーライドの規則(共変戻り値とかデフォルトコンストラクタの生成規則とか)、autoboxing/unboxing(NullPointerException になるパターンとか)、ジェネリクス(型引数の互換)など。コンパイルエラーになる場合とならない場合をキッチリ見分ける必要があるのがツラかったです。
実際に試験に出る問題の難易度は、本書に載っている練習問題および模擬試験と同等かやや難しい程度のものが出ます。本書の内容を理解していれば良いだろうけど、丸暗記だけでは合格はやや難しいかと思われます。
この本の前のバージョンっぽい の amazon のレビューを見るとやや評価が悪い。レビューで書かれている通り、いろいろと端折った記述が多いので完全な初心者にはあまり良い本ではないと思う。逆に言えば、経験者にはこの程度の要約した内容+問題集で充分ということでもある。ジェネリクス・スレッド・I/O まわり・例外機構などはプログラミングの経験が無いと理解は少々難しいが、この本はその辺もサラッと―教科書的に必要最小限な内容は満たしているけれども―しか触れていない。良くも悪くも試験対策にのみ忠実な本っぽいです。なので、本当に初心者な人は他の参考書を選ぶか、Java プログラミングの入門書から始めるのが良いと思います。
SUN教科書 Javaプログラマ(SJC-P) 5.0・6.0両対応(試験番号310-055、310-065)
- 作者: ポール・サンヘラ,山本道子,株式会社トップスタジオ
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2009/05/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 10人 クリック: 139回
- この商品を含むブログ (18件) を見る