kagamihogeの日記

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東京都写真美術館にいってきた

写真美術館へようこそ - kagamihogeのblog 読んで以来、一度 東京都写真美術館 行ってみたいなぁと思っていて、先日行ってきました。場所は恵比寿ガーデンプレイスの中にあり、駅から徒歩 7 分程度。歩く歩道があるので駅からは楽に行けます。

現在開催中の展覧会のうち「やなぎみわ マイ・グランドマザーズ」と「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 2. 中部・近畿・中国地方編」を見てきました。

最初に「やなぎみわ マイ・グランドマザーズ」見に行ったんだけど、いやー写真の力ホント舐めてました。展示室に入るとまず これ が目に飛び込んでくる。ちっさい画像だとわからないと思うけど、実寸大でコレを見たときは圧倒された。髪を鮮やかな赤で染めたおばあちゃんという絵面というだけでも強烈なんだけど、更に、ガッチリ体型の兄ちゃんが運転するバイクのサイドカーに乗って大口開けて仰け反って笑ってる。一発で、うわーこのおばあちゃん人生楽しんでんなーってのが伝わってくる。

他にも老婆をテーマにした写真が複数展示されています。どういうモノが展示されてるのか上手く説明できないので Web サイトから一部抜粋。

寓話で語り継がれてきた女性像や、現代社会における個々人の問題意識に焦点を当てる作品を制作し続けています。(中略)若い女性が思い描く50年後の自分の姿を作り上げ撮影した作品の数々には、作家と被写体が対話を繰り返し、想像した将来の姿についてのテキストを付しています。

東京都写真美術館 - 404 Not Found より抜粋

どの写真もホントにいそうな気がする老婆ばかりなんだけど、すべて創作の写真だそうで。元気そうなばあちゃんから、今にも往生しそうなのとか、人生に達観しちゃってるのとか、いやホントよくもまぁこれだけの老婆像をイメージできるものだなぁと感心してしまいました。

次は「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 2. 中部・近畿・中国地方編」のフロア。日本に西欧からどのように写真の技術が伝えられ、どのように発展していったのかを実際に当時撮られた写真を展示しつつ解説がされていました。歴史が感じられてこっちも面白かったです。

面白いのは日本の初期写真は名刺ぐらいのサイズなこと。これは技術的な制約でもあるみたいなんだけど、一枚一枚が貴重だっただけに写真の装丁がすごくしっかりしている。これを見ていて、トレカを集める人の心理のルーツが分かった気がしましたw

あと印象に残っているのは 1800 年代の風景のカラー写真。京都近郊をいくつか撮影した写真集のようなもので、スライド展示されていて見入ってしまった。当時も今も映る風景の色は同じなんだなぁって、当たり前のことなんだけど、その当たり前のことを認識したことに驚きを感じてしまった。