むつかしくてよくわかんね、というのが第一印象の本だった。
太平洋戦争と戦後の話かと思いきや、女性誌の話になったり、ライフスタイルが云々と、どうも話があっちにいったりこっちにいったりで、話がどう繋がっているのかイマイチ理解しがたい部分が多かった。
が、それは俺がこういう複雑な構成の本に読みなれていないから、らしい。もっというと女性が著者の本に慣れていないから、らしい。ファッションのチカラ - kagamihogeのblog を読んでいたときも妙な違和感を感じていた。どうにも各節や章単位に連続性や関連性があまりないように感じていた。
それこそが女性の特徴のひとつだと本書では語られる。
女はどこかで、自分が人にどう見えるかを気にしている。またどこかで、関係調整の神経チャンネルを開いている。よく言えばマルチタスク。気配りができる。悪く言えば注意が散っている。身体がそうできている。身近な細かいところに神経が行く、それが、生き残るために女が獲得し、強化した生理的特長だったのだろう。
モテたい理由 (講談社現代新書) 第 1 章 女の目から見た世界 マルチタスク より
なるほど、と思った。確かに、もしマルチタスクで文章を書けたとしたらああいった文体になるのかもしれない。
そして男の特徴はもちろん女のそれと逆。
男性の特徴は「一点集中」であり、「専門特化と分業」である。
モテたい理由 (講談社現代新書) 第 1 章 女の目から見た世界 マルチタスク より
本書は、はてな界隈でもちょくちょ見かける「モテ」という単語がタイトルに入っている。モテとは何なのか? についての著者のまとめは 29 ページにあるので興味のある方は立ち読みしてみてほしい。ただ、実際には本書は、女性とはどのような生き物なのか? を論じた本といったほうが近いと思う。
読むのにかなり難儀した本書だが、男と女はかくも違うものなのだなぁ、と考えさせられる一冊だった。
- 作者: 赤坂真理
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/19
- メディア: 新書
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