kagamihogeの日記

kagamihogeの日記です。

それを晒さないなんてもったいない

俺の父親は警察官という職についている。定年まで僅かばかりの期間を残すのみとなり、去り際に警察組織が抱えている問題についてまとめたレポートを提出するそうだ。だが、そのレポートは、父親曰く「まず間違いなく倉庫の片隅に積み上げられたままになるだろう」とのこと。なんとも勿体無い話だと感じた。

父親が勤めるのはアノ県警である。さすがに名前は出せないが、不祥事起こせばまず「ま た * か」と言われるあの県である。漢字 2 文字か 3 文字かは、ご想像にお任せするw

そんなところにウン十年と勤め上げた人物の文章が面白くない筈がない、という野暮ったい心情もある。だが、それにも増して勿体無いという感情のほうが勝る。もし blog か何かで公開されたとしたら? と考えると wktk が止まらないのは俺だけではないだろう。

俺が働くようになってから、父親は自身の職務内容や職業観について話すようになった。基本的には寡黙な人なので多くは語らないのだが、警察組織が抱えている問題についてかなりの意見を蓄積しているだろうことはわかる。「民間じゃ、こんなことありえないだろ?」とは父親の口から良く出てくる言葉である。

そんなグダグダ組織の内情が公開されれば、とんでもない騒ぎが起きそうではあるが、オープンにすることによって得られるフィードバックが価値を生むのは今更説明するまでもない。それによって警察の質が向上するのなら、国民にとっては願ってもないことだろう。

とはいえ、国家の保安を司る機関である以上オープンに出来ない情報がほとんどだとは思う。しかし、ネット上で広く意見を募ることで問題の突破口が見つかることも多いのでないか? と、blog 界の末席に名を連ねる身にはそう漠然と感じる。

最近起きたある射殺事件のゴタゴタについて父親に聞いてみたことがあるのだが、まるで組織論の講義でも受けているかのような印象を受けた。さすがにどこまで書いていいのかわからないが、父親の口からは「警察の組織構造に起因する」といった内容ばかりで、現場の応対がどうとか、マスコミがどうとかいった話はマッタク出てこなくて驚いたことをよく覚えている。

機密に関する部分は取り除いて、組織論のケーススタディというか危機管理のあり方というか、そういった文脈で議論できたらすごい面白いんじゃないか、と。

まぁそんな思惑を込めて父親に「blog 書いてみたら面白いんじゃない?」と勧めてみたんだけど、やっぱり良い返事は返ってこなかったので、ムシャクシャしてこんな取りとめもない文章を書いてみたw


なんというかアレですよ。内に溜め込んだままにしておくのはもったいないなぁ、と最近思うのですよ。