pukiwiki 導入日記 - kagamihogeのblog
pukiwiki 導入日記 - wiki 運用ルールについて所感 - kagamihogeのblog
の続きのようなもの。前者では導入事例を示し、後者では wiki の運用についての所感という形で補完エントリを起こした。今回のエントリはちょっと方向性が違います。妄想を爆裂させて wiki の限界と可能性についてアレコレ書きなぐってます。
pukiwiki について 2 エントリ書いてみて改めて思うのは pukiwiki *1は 10 人が限界だな、と。pukiwiki 導入日記 - kagamihogeのblog にも書いたけど Eclipse wiki みたいに特定目的に特化したものならともかく、100 人越えるような会社で全社の情報共有には pukiwiki は向いてないと思う。
なぜそう思うか? 一番大きいのは、日本人は全国的に母国語ライティング教育*2を受けていないことだと思う。要は、書くことにみんな慣れてない、ってことです。blog 書いてるような人間だと忘れがちなんだけどね。書く、ってことに対する共通認識みたいなのがぜんぜん無い、と言い換えてもいいかな。
このため、それを考慮に入れずに全社みたいな大規模な情報共有*3に pukiwiki 使うのは死亡フラグな予感。pukiwiki は少しの記法で多彩な表現が可能なのが魅力だけど、使い方の縛りは何も無い。大抵の人は、あまりにフリーダム過ぎると中々手が出ないものです。
それでも少数の人間は書くだろうけど……いやまぁ、少数しか書かない状況で満足ならいいんだけど、全社規模の情報共有でそれはなんか違うなぁ……と。
つまり、書くことに慣れてない人間が多数な状況で大規模な情報共有したいなら、まずは出来るだけ多くの人間が書くように仕向ける状況作りとソレに向いたツール選定が重要だと思う。最初はカスみたいな情報が散らばりまくりでもいい、って考え方です。ただ、pukiwiki はちと使い方がフリーダム過ぎて敷居が高い。なので、ちょっとそういうのには向いてないかなーと俺は思うわけです。
なので、現状で大規模な情報共有の仕組み作りたいんなら他のグループウェアとか、mixi みたいに気軽に書けるよーな代物使ったりとか、pukiwiki 使うんなら各プロジェクトごとに一個ずつから始めるとか*4のほうがいいんじゃないのかなーとか思います。より多数な人にまず使ってもらうには、縛り多めのほうが良いかなーと。
google はウマいこと wiki 活用してるみたいじゃないか、って? あそこは wiki の使い方が桁違いに上手い、っていうか、ドキュメントとは何ぞ? って意識がそもそも段違いに高いんだと思うよw そういった組織みたいに、わかってる者同士バッカリの組織だったら縛り少なくてフリーダムな wiki 使ったほうがいいと思うけどね。
pukiwiki 導入日記 - kagamihogeのblog にも書いたけど、wiki は使ってもらうまでが大変で、使い続けてもらうのも大変。俺は仕事の余興*5で pukiwiki の布教活動してただけだから気楽だけど、日本的なる企業で「全社にナレッジデータベースを構築せよ、wiki で」なんてミッション与えられたらたまったもんじゃないだろうなぁ……
もし「全社に(ry」をやるとしたら? ブクマコメにもあったけど「業務の一環として書けやオラ」っていうトップダウン型は確かに一手かなぁ。でも、wiki はボトムアップでじわじわ普及させていくやり方のほうが親和性高い気がなんとなくする(根拠ゼロ) まぁどっちにしろ、テキトーなツール入れるだけならカンタンだけど、並行して作文技術の教育をし続けないと、まず間違いなく放置プレイの憂き目を見るだろうからなぁ。これって口にするのはカンタンだけど並大抵の気合じゃ実行出来ないよなぁw
うーん……でも、そもそも書くことに慣れてる人たちは最初っから wiki みたいなユルいツール使いたがるだろうからなぁ。あーあと、目的に見合ったツール選ばないとダメね。たとえば wiki でも BTS できるけど、本格的にやるなら専門ツール使わないと限界があるです。
……ってなんかまとまりがなくてオチが無いけど終わり。