kagamihogeの日記

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睡眠の科学

人間誰しも、もし睡眠時間すべてを別の活動に振り分けられたらもっと色んなことが出来るのに、と考えたことがあるはず。もっと仕事がしたいだとか、ゲームがしたいだとか、眠気のせいで諸々の効率が落ちるのを防ぎたいだとか、その欲求の出所は多様ではあるだろうけど。眠らずに済んだ時間で何か出来たら嬉しいな、と俺はたまに思うことがあり、睡眠の仕組みってどうなってるんだろうなぁと興味が湧き本書を手にとって見た。

本書を読んでまず分かるのは、今の科学の段階では人には睡眠が不可欠である、という事実が述べられている。寝ずにずっといると幻覚が見え始めたりとかして日常生活に支障をきたすようになる実験などが述べられており、少なくとも人が寝ずに済ませることは今のところは無理なようである。また、人だけでなく色々な生物もまた睡眠を必須としているという事実に驚いた。例えば渡り鳥は飛びながら寝るし、イルカも泳ぎながら右と左の脳を交互に寝させるのだという。当然、どちらも飛び続けるor泳ぎ続けなければ死ぬわけだが、墜落死や窒息死の危険を冒してまでも睡眠を得なければ生きていけないのだという。

そうした与太話以外は、流石はブルーバックスなのでなぜ脳は眠るのか? について非常に詳しく解説されている。正直、専門外の人間にはかなりの勢いでサッパリ理解できないし、俺もあまり理解できたとは思えない。

ただ、専門的な記述以外の、筆者の睡眠に対する鋭い指摘や意見などは読んでいて非常に面白い部分である。睡眠の仕組みに興味が有る人は、サラっと読んでみると面白いのではないかと思います。

睡眠の科学―なぜ眠るのかなぜ目覚めるのか (ブルーバックス)

睡眠の科学―なぜ眠るのかなぜ目覚めるのか (ブルーバックス)