kagamihogeの日記

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アメリカの高校生が読んでいる投資の教科書

本書のタイトルからも明らかなとおり、ちょっとでも投資を知っている人にとっては、おそらく何をイマサラなことしか書いてはいないだろう。がしかし、俺のように投資の基本中の基本を勉強中の人間にとっては、ごくごく当たり前のことが書いてある本がまずは必要だったりする。

本書では、基本的な投資の考え方に始まり、各種金融商品の意味合いや位置づけ、市場や為替や金利などの投資に関わる基礎概念の説明が書かれている。だが、実はその辺は公民の教科書でも一応習っていることであり、別段本書でしか学べないというわけではない。知識としてはもちろん重要なんだが、本書で学ぶべきもっと基本的に重要なことは他にある。

それは俺が思うに「わからないものに手を出すな」「投資は余裕資金で行うこと」の 2 点である。前者は、仕組みのよくわからないものに大量の金をぶっこんで大損こいてもそらお前の責任でんがな、ということ。勿論、金融商品や市場の性質を完全に知ることは難しいので、何をもって「わかった」というべきなのかは難しいところなのだけど。要は、投資で生活するわけではない俺のような一般人が投資と上手くつきあうには、よくわからないままテキトーに金をそそぎこむことはとりあえず止めておくのが無難ということなんだろう。これはもう地道に勉強して知識を付けて、まずは低リスクのものから始めていくのが良いということなのだと、本書を読んで感じた。

2 点目の「投資は余裕資金で行うこと」も割と重要かと思われる。投資に一攫千金の夢を見るのもいいとは思うが、基本的にハイリターンなものはハイリスク。投資でメシ食ってるならともかく、フツーに暮らす分には冒険する意味はあまり無いわけで。月々の収入から家賃なり食費なりラノベ代なりで支出した額を全て引いて、そこから余った資金で投資は行うべし……というのが本書の教え。生活を犠牲にしてまで投資をするのは本末転倒、ということですかね。

言われてみればソリャソッスネ、ということしか書いていなかったりするのだけど。その道を知らない場合には、こういう基本的な本から学び始めるのが良いのかも、と思う一冊でした。

アメリカの高校生が読んでいる投資の教科書

アメリカの高校生が読んでいる投資の教科書