内部統制にちょっと興味が沸いたのでテキトーに一冊買ってみた。ネットにも色々情報あるのだけど、網羅的に扱ってるところが無いっぽいのよね。個々の要素の解説や、ニュースはわんさと出てくるのだけども。適度な粒度でまとまった情報欲しい場合はやっぱりまだまだ本は強いです。
内部統制、と聞いて思い浮かべるモノは何か? 自分の場合は、何かメンドくさそう、セキュリティがどうたらとかそんな感じ? その程度でした。そのくらい低いレベルの理解だったので、本書読んで色々衝撃を受けました。内部統制ってのはもっと大きな意味を持つ活動であり、しっかりと運用出来れば会社の体制に良い効果をもたらすものだとは思ってもみませんでした。ぶっちゃけ会計処理が絡む細かいとこはサッパリ理解できなかったのだけど、内部統制に対する認識を改めることが出来ただけでも本書読んだ価値がありました。
内部統制をプログラマ的に捉えると―多分に誤解の余地はあれど― TDD に近いものがあると思う。内部統制は、普段の自分たちの仕事の中に、自分たちの仕事が正しく行われているか? をチェックする機構を織り込んでいく。人は間違う生き物である*1、ということを積極的に認め、その間違いを自己管理できる体制を作りこんでいく。内部統制の英語表記である internal control の方が実態を良く表してるんじゃないかなと。TDD の持つ側面のうち、プログラミングとテストを同時または先行して作ることで、バグの発生を抑制したり、最初から正しい設計(特に public なインタフェースについて)を目指す、ってのは似てると思いました。
……つってもまぁこういうのをちゃんとやるにはそれ相応のコストってヤツがかかるわけで、んなカンタンに理想郷が築けてるかつーと中々難しいところがあるんだろうけど……w
内部統制の実務がよくわかる本 (すぐに使える中経実務Books)
- 作者: 新日本監査法人事業開発部
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2008/02
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