kagamihogeの日記

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オンナノコになりたい!

「女装」と聞いて思い浮かべるものは何だろうか。個人差はかなりあると思うが、俺は凡そ 2 種の極端なイメージを抱いていた。一つは、目の毒という単語そのままな、見たら一生トラウマ級な周囲の視線を汲み取ってくれ……的な、本書の言葉を借りると「汚装」と呼ばれ忌み嫌われるイメージ。もう一方は、本当に男性なのかと疑いたくなるほど美しいイメージ。ネットではどちらもちょくちょく画像が晒されて話題になるので、俺と似たようなイメージ持ってる人は多いのではなかろうか。

本書は、後者のイメージであるところの、美しく見える女装をするにはどうすればいいのか? ということを解説した一冊。最も、本書はいわゆる導入というか初心者本に過ぎないので、真の意味で女装を実現するには、この本を起点に学習を繰り返す必要があるのだろうけど。

真剣に女装がしたい男性がどの程度居るかどうかは俺にはワカランけど、本書は読み物としてフツウに面白かった。俺が興味深いと感じたのは、女性が自分自身を美しく魅せるためにどんだけのコストを払っているか、が女装のマニュアルを通してソレナリに理解できたこと。ワラノート を軽く眺めた時に「オンナノコってスゲーな……」と感じたが、その認識が更に深められたと思う。

本書では、コンシーラだのデニールだの、新しいプログラミング言語の話だと言われても驚かないぐらい未知の単語と概念のオンパレードなわけで、オンナノコは日々これらの多用なツールを駆使しているのか、と、想像するだけで眩暈がする。オンナノコ恐るべしである。

また、本書では「理論上、男性は誰でもソレナリに美しい女装が可能」とも述べている。ホントかよ、と思わないでもないが、マニュアルとして一冊の本が出てしまうぐらいだから、ソレナリには真実なのだろう。それを踏まえて「女装から『汚装』のイメージを払拭したい」とも語っている。世の中には知っているか知らないかだけで、物事が良くなるケースもあるので、筆者はそうした人々に向けてメッセージを届けたいがために、本書を執筆した……のかもしれない。

まー読み物として読んでも面白いと思うので、表紙でドン引きしなかった人はラノベ感覚で買ってみればいいんじゃないでしょうか。あ、でもラノベというにはちと高いか……(定価: 1,500円)

オンナノコになりたい!

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オンナノコになりたい! コスプレ編

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