kagamihogeの日記

kagamihogeの日記です。

Microsoft Tech-Ed 2008 Yokohama - 8/26(火)

何の因果か Microsoft Tech・Ed Japan 2011 ホーム (読み方は「てっく えど」)に行ってきた。リミテッドパッケージなので聞けるセッションに制限あるけど、楽しかったわー。果たして全日程のレポート書けるのかな……

ただ、有償なカンファレンスなのでどこまで blog に書いていいのかが良くわからない。何時もの調子で何もかもタレ流すのは不味いよなぁ、と考えたのです。なので、会場で「どこまで書いていいんですかね?」って MS の中の人に聞いてみた。幸いにも非常に丁寧な返答を頂けました。以下、発言の要旨。

登壇者が「オフレコで」と前置きしたものについては書かないで欲しいが、基本的に blog の内容に関しては Microsoft は関知しない。

ただし、有償のカンファレンスなので、やはりあまり深く書いては欲しくないな、という思いもあります。しかしながら、ブログはアンマネージド*1な世界で、そこで行われる技術者の情報交換が良い事だとの認識はある。

現状の返答としては、何を書いてよくて、何を書いてはいけないのか、のラインはブログを書く人の良識と節度に期待する、といったところになるかと思います。

こういう返答がキチンと返って来るあたり好印象だなぁ……さすが Microsoft だなーとか思いました。ただ、野良(という言い方でいいのかわからんけどw)で blog 書いてる人の扱い方を図りかねてるのかもなぁ、という感じも受けました。もしかしたら、blog でレポート書く人向けのマニュアルっていうかガイドラインみたいなのが整ってるかなぁ、ってちょっと期待してたからそう感じただけなのかもしれんけどねw

以下、各トークセッションの内容について。自分の所感・意見と発表者の発言やプレゼン資料の内容ごちゃ混ぜに書くので読みにくい点が多々あると思います。日本語崩壊してる部分も多々です。自分用の備忘録的な意味合いの強いエントリなので、そのあたりの読みにくさについてはご容赦願います。

基調講演 IT エンジニアはヒーローになる - Dynamic IT によるイノベーションの実現

このぐらい大規模なカンファレンスって初めてなんだけど、演出派手だねぇ。Seasar カンファレンスも結構デカいと思ってたけど、こっちは段違いだねぇ。会場の広さも桁違いだし、ある種のショーだなぁ、と。宣伝がうまいっちゃ上手いなぁ……等とオープニングを見ながら思ってました。

オープニングでは「今回は半数が Tech Ed 初来場者」と述べていた。やはり、コミュニティというものの盛り上がりを感じる。

冒頭では、技術者は日々の多忙さも手伝って、外や他の技術者や世界を知る機会を得にくい。そのため、こういったイベントを利用して見聞を広めていってほしい。また、MS との距離を縮める機会にもしてほしい、と。

IT の潮流(トレンド)の話。クラウドコンピューティング、コンピュータ資源の拡大・ネットワーク帯域の拡大・ケータイの発展。これからのソフトウェア開発はどうなっていくのか?

エンタープライズにおいては、サーバ側とクライアント側の領域が、見た目上では曖昧になり、組み合わさっていくのではないか、と考えている、と登壇者は語っていた。PC,ケータイ,TV,オンライン……コンピュータ(PC)が身近な存在になってきている。これらデバイスとクラウドコンピューティングとの統合を考えなければいけなくなるのでは、とも。

相互運用性の確保。レガシーマイグレーションだけでなく、レガシーとの統合・結合・融合も課題になるのでは、と。

サーバー統合。仮想化、グリーン IT も絡み重要な課題になり、需要が結構出てきている。

エンタープライズの分野も新たな需要が次々と出てきている(この図に示したものがすべてではないと思うが、という前置きをした上での発言)。MS はこれらの分野を網羅するテクノロジーを、高い視点で捉えてソフトウェア開発をしている、とのこと。

Windows プラットフォームのメリットとして、いくつかの要素を挙げてた。

  • 開発生産性。VS, .NET を用いた開発。
  • OFFICE を中心とした使い慣れた操作性(でも最近の OFFICE や IE, Windows Server 2008 はユーザインタフェース変えすぎな気が…)
  • 技術支援体制。開発者を大事にする、という方針を打ち出している、らしい。大方針、と強調していたので、これからさらに注力していく分野のようだ。
  • 幅広いパートナー。MSは色んな分野にテ出してるからなぁ…

IT エンジニアの皆様に対するお約束。以前から、技術資料の充実要望、日本語翻訳資料の不足・質の不足、ライセンス形態がわかりにくい、の 3 つがいちばん大きな声だった。日本語資料はこれからも質・量ともに充実・拡大していく方針、とのこと。ライセンスアドバイザの日本語化、見積もり担当者の日本語サポートを充実していく、とも。

中小規模企業のエンジニア支援。これはウチのような会社にはうれしいかなー MS 製品って、どーにも「高くて手を出しにくい」ってイメージあるからねぇ。実態はちょっと別なんだろうけど(アンマリ MS 関連のテクノロジ詳しくないのさ……)、そんなイメージがあることは否めない。

HEROES IN ACTION という標語が今回のテーマである、とのこと。開発者・技術者を大切にしないでどうするのだ、という想いが込められている。MS 社内では開発者が一番エライとか言ってました。

ここから Quentin Clark にバトンタッチ。SQL Server 2008 のエライ人らしい。

現状、Windows Server 2008, Visual Studio 2008, SQL Server 2008 が重要なキーワードである、と。

IT の重要性がここまでビジネスに食い込んでくるとは、10 年間まで考えられなかった、と前置きし、ビジネスと IT の融合、ビジネス要件が IT に委託され、IT がビジネス要件に応える形になってきている、と。

が一方で、運用・保守に手一杯で、新しい分野への投資が中々行われていない現実を変えて生きたい、と語っていた。そのためには、各レベルにおける開発者・技術者の力を最大限に活かす仕組みづくりが大切なのではないだろうか、とも。そのための MS の取り組みについても触れていた。あらゆる問題は人に集約される、の一言が重いなぁ……

日本語翻訳はえーよw ききとれねぇw

Dynamic IT というキーワードのデモとして、ぐるめっと.com の事例紹介を交えつつ解説。新世代のユーザーエクスペリエンスの必要性、ケータイなどのモバイル環境を想定したデータのポータビリティ、オンライン同期、包括的な開発環境、チームベースの開発を支援するのが重要、という辺りが気になったキーワードかな?

2008/8/29 追記: 2008/8/29 のどのセッションでだかは忘れたが「ぐるめっと.com」は Tech Ed 用に用意したサンプルサイト、要はデモアプリであって、実際の事例ではない、と言ってました。あぶねぇ、実事例だとハイパー勘違いしてたぞw

こっから、各キーワードに対して、各担当者の解説するターン。包括的な開発環境。さっきのぐるめっと.com を例題にして、ああいうアプリをいかに効率的に開発できるか、を示していた。

Silverlight 2 ではブラウザ上の直感的・インタラクティブな操作、動画などのリッチコンテンツで高い UX(ユーザーエクスペリエンス、の略) を実現することができる。

Silverlight 2 の開発ができる Expression Brend 2.5 。あーこれわんくま勉強会でやってたやつだなぁ。アニメーションを含んだ開発が出来るとかなんとか。タイムラインをいじったデモしてるけど、これなんて Dreamwaver にしか……w

GUI 上でいじった設定は XAML で吐き出される。で、これを VS にもってけばロジックを追加できる……ってことだけど、VS で全部出来ないのかね? なんかメンドーな気が…… XAML とバックのロジックが分離できればそんなに問題にならないのかなぁ?

SilverlightWPF は共通な XAML が使えるようになった、とかなんとか。この相互運用性?の高さはいいねぇ。

空間データ型つーのが SQL Server 2008 で実装されてるらしい。geometry 情報が SQL Server 2008 のデータ型として持てるので、2 点間距離計測とかがクエリで出せる、とか。んー面白そうだけど、SQL Server 2008 ガチガチやねw

次に、BI の機能に関する説明へ。

ビジネスインテリジェンス。経営層から、実務者層、エンドユーザーなど、各層に向けた情報の提供を出来る仕組み作りが重要と考えている。そのために、OFFICE との統合、リアルタイムな情報の可視化、など。MIS やら SIS やら何やらと昔から手を品を変え、って感じでもあるよね。

社外から、社内アプリケーションに外部から接続するデモ。Windows Server 2008 のターミナルサーバ、というものを利用しているようだ。クライアントが MS のファイアウォール切ってるとつなげなかったり、SSL 接続サポートしたり、とセキュリティ関連が強化されている、とのこと。サーバ側で実行した結果をクライアントに実行する、なんてのをやってる。これ、昔からある……なんだっけ? X-window みたいなヤツ。サーバ側で実行した VB の画面をクライアントに転送するとか、シンクライアントの走りみたいなアレ……名前が思い出せない……

次に、適応性の高いシステム管理、に関する解説。バックエンドに SQL Server 2008、Windows Server 2008 が Hyper-V っていう仮想環境上で動いている、というデモを行っていた。コレは後のセッションで詳しく解説していたので割愛。

次に、Microsoft SQL Server の活用。ISO270001 だかなんだかの話。よくわかんね、というかウィルスバスターの検索が始まりやがりまして、だたでさえハッテリーやべーんだから簡便してくれーってあせっててハイパー聞き逃していた。

SQL Server 2008 全体概要を徹底解説

リリースされたばかりらしい SQL Server 2008 の話。新機能が 100 とかすごいなw

本セッションでは、SQL Server 2008 の主な新機能を 5 つのポイントから説明していた。

  1. 高品質・高信頼
  2. コンプライアンスの実現
  3. サーバー統合シナリオへの対応
  4. 大規模データウェアハウスの実現 - SQL Server は中小規模向けなんじゃないか? という疑問を払拭したい、とのこと。
  5. 全社員向け BI 基盤の提供

高品質・高信頼について。コアバンキング系などのミッションクリティカルなシステムで、SQL Server 2005 ベースにしたシステムの事例が多数ある、という点を強調していた。

SQL Server 2008 の開発プロセスについて。開発チームは、SQL Server 2005 をブラッシュアップするメインライン部隊と、SQL Server 2008 用の新機能開発部隊とに大きく分けられる。言いたいのは、SQL Server 2005 と 2008 に互換性があり、常に動くものを提供できる準備がありますよ、ということのようだ。

SQL Server 2008 の機能拡張。ミラーとプリンシパルの動作速度向上、ミラーリングの状態監視、破損ページの自動復旧など。ミラーとプリンシパルが協調して破損ページの復旧が自動で行われるんだぜ、的なことを言っていた。

透過的データ暗号化。ユーザーからは暗号化されてるのが見えないようになった。つまり、アプリケーションのコードは書き換える必要性がない、という点を強調していた。データとログは I/O 時に暗号化・復号化を行う。データベース暗号化キーは証明書がどうとかなんとか。

ポリシーについて。社内で多数の DB がある場合、それらの DB がルールを守っているかどうかの監視を行う、なんてのが出来るようだ。SQL Server 2000/2005 も監視対象に出来る。

たとえば、DB のリモートアクセスを禁止、並列処理・メモリの最大限度、Windows 認証モードのみ使用許可、暗号化の強制、ネーミングルールの制御(テーブルの接頭辞の強制、など)、ロックのエスカレーション制御、などが出来る。

ポリシーの適用方法。ポリシーが実際に適用されてるかどうかは、手動で随時確認や、スケジュールで自動実行、DDL やろうとしたときに防止する、ポリシー違反のヤバい操作が行われたときにログを出す、など。

データ操作監査。ユーザー・管理者が、いつ、どのデータにアクセスしたかを確認するためのもの。「監査ログ」ってそういうものなのね。また、監査ログがミスったときに SQL Server を強制的に落とすことも可能なんだそうだ。へー SQL Server のデフォで出来るのは強いかも。手作りでやると結構メンドイのよね、こういうログ周りって……

SQL Server Management Studio を使用したデモ。インタフェースは 2005 とアンマリ変わってない感じ。「管理」ってトコが色々変わってるらしいんだけど、ここらへんって開発だと使わんからなぁw デモは「へぇー」ってぐらいの感想しか出てきませんでした。
マルチインスタンスについて。単一のサーバーで複数のインスタンスを管理できるようにするもの。利点は、物理サーバ数の削減、管理の一元化など。

リソースガバナについて。リソース使用率を制限できる。アプリケーション・ユーザーなどを基準に、最大メモリ使用率、最大 CPU 時間などを制限できる。バッチや非定型レポートには MAX を高め、backupタスクや管理タスクは低め、OLTP はまぁそこそことか。昼間は提携処理に 80% 、非定型は 20, 夜は逆にする、とかな調整が出来る。

Tips として、2008 の Studio なら、2000,2005,2008 ぜんぶ見ることができるよ、って言ってた。

パフォーマンスデータコレクション。パフォーマンス状況をグラフィカルに監視。パフォーマンスのボトルネック探しなんかに使うようだ。監視対象として、ディスク使用量、クエリのステータスなど。

リソースガバナのデモ。リソースガバナでリアルタイムに使用率の優先度変更すると、リアルタイムにリソースの使用率変化してる様子が見えるのが面白い。あくまでもリソースに競合が発生したときに優先度順位付けをするものなので、high のタスクが終了次第、low や middle のリソース割り当てが自動的に増やされるのも見ていて面白かった。

データパーティション、データ圧縮、バックアップ圧縮が代表的な機能強化・新機能のようだ。

データパーティション。デカいテーブルを複数のパーティションに分割し、I/O を負荷分散。2008 では、パーティションまたがる、パラレルなクエリ発行のパフォーマンスが大幅に向上したらしい。SQL Server ってコレできなかったのね……

データ圧縮。データそのものを圧縮して量を減らし、I/O のコストを削減するのが目的。データパーティションのときにも強調していたが、透過的なアクセスできることが売りのようだ。

データ圧縮の種類。行圧縮とページ圧縮。たとえば、20070601-20070603 なんてデータがあった場合、200706 の部分まで同じだから圧縮する、というのがプレフィクス(Column Prefix)圧縮とかいうらしい。

この圧縮はパーティションごとに設定できる。なので、過去データなんかの確定してるデータは圧縮し、現在データの頻繁にアクセスされるものは非圧縮、とかそういう使い方をするようだ。

Reporting Services - 蓄積されたデータをグラフィカルに可視化するレポーティングツール。Oracle とか OLE DB 対応してれば別ベンダーの DB とも連携可能なようだ。よりグラフィカルな図やグラフを作れるようになったのが売りらしい。

Data Mining Add-ins for Office System - Excel をフロントにした SQL Server を対象としてデータマイニングを出来るツール。

Virtual Earth 統合 - 軽度・緯度情報をデータ型として蓄積できるようになった。

Effective Hyper-V - アーキテクチャ解説と、パフォーマンス Tips

MS の仮想化技術である Hyper-Vアーキテクチャという低レベルな、技術者寄りの話をしていた。CPU の特権レベルがどうとか、ハイパーバイザがどうとかいう話が出てくるわけで、そういう低レベルな知識アンマリ持ってない俺にはちょいとついていくのが難しい話でした。

仮想化ソフトウェアの分類について。ホスト OS 型とハイパーバイザ型。ホスト OS 型はそこそこ昔からあって、ハイパーバイザ型は最近盛り上がりだした技術らしい。ホスト OS 型としては、MS Virtual PC とか Virtual Server とか VMWare とか。ハイパーバイザ型は、VMWare ESX が独占状態だったが、Xen 系のモノが出てきた。で、MS は対抗馬として Hyper-V というものを出した、という図式のようだ。

Hyper-V は、OS より低レベルにハイパーバイザというのが動作している。その上で、並列に root や child のパーティションが動く。すいません、よくわかってません。

Hyper-V の大きな特徴として、64bit 環境をサポート、最大 4 CPU、最大メモリ 64GB がある。スナプッショット作成も魅力かと。

機能・性能比較をデモを交えて解説。Virtual Server 2005 vs Hyper-V。同じ機能ならそれほどパフォーマンスに差は生じない、とのこと。ただし、Hyper-V は 4 CPU が使えるので高い性能が見込める。ディスク I/O のスループットはそれほど変わらないが、このときの CPU 使用率は低くなる結果が出ていた。

root / parent パーティションについて。root とは、ホスト OS に相当するもの。これは、ディスク・NIC などのデバイスを所有する。仮想マシンの作成・削除などの管理ツールでもある。ただし、この部分が単一障害点になるので、ホスト OS では余計なソフトを動かさないようにするなどの注意が必要。

完全仮想化では、ハードなどの動作とかをすべてがんばって本物っぽく振舞う。これはこれで利点があるが、Virtual Server ではディスク I/O が遅くなるなどの欠点があった。準仮想化では、ハードウェアのエミュレーションなどをぜんぶゲスト OS がすべてがんばるのではない。ただし、ゲスト OS に手を入れる必要があるので、ゲスト OS がこの方式に対応している必要がある。Xen なんかは手を入れた Linux しか動かせないなどの欠点があったらしい。

しかし、Hyper-Vは、Hyper-V で実行を考慮されていない OS も、無修正で実行できる。ただまぁハイパーバイザ方式という新しいのを使用してるので、まだ厳しいところもちょっとあるようだ。

Hyper-v は 2 種類の I/O デバイスがある。統合デバイスとエミュレートされたデバイス。前者はゲスト OS に準備が必要だが高速で動作する、後者は理論上は何でも動くが動作は前者に比べて遅くなる。

統合デバイスの構成要素。VSP,VSC,VMBus - この辺から段々着いていくのが難しくなってきたw 要は、child と root パーティションを接続して高速な I/O を実現する技術のようだ。

ハイパーバイザとは。実態は単なる exe で、windows 起動後に CPU の仮想化支援機構をを活用し、windows カーネルの下に潜り込む。この瞬間、windows を起動した所が root パーティションになる。

CPU の仮想化支援機構とは。ハイパーバイザの実装を助けるプロセッサ側の機構。ハイパーバイザを使用するには、CPU が仮想化支援機構に対応してないとダメ。

x86 アーキテクチャでいえば、ハイパーバイザは、OS が動く特権レベルのリング 0 より下で動く必要がある。このため、仮想化支援機構というものが必要になる。ただし、リング -1 というモードが実際に出来るわけではない。通常の 0-3 リングとは別にハイパーバイザーモードというのがある。

ちなみに、仮想マシンモード・ハイパーバイザモードは正式な用語ではないことに注意、とのこと。

ハイパーバイザの CPU 管理。ハイパーバイザの上に LP(Logical Processor)というものが乗っかる。その上に、LP ごとにひとつずつ Root VP というのが作られ、それが root パーティションに割り当てられる。このため、ここで重要なのは、root パーティションからは仮想的な CPU が割り当てられるので、root パーティションの CPU 使用率はマシンの CPU 使用率というわけではない。それを知るには別途ベンチマークツールを使用する。

Hyper-V Storage - ストレージ重要。うーん、なんとなく重要ってのはわかるんだけど、やっぱ運用にかかわってないとイメージしづらいなぁ……。CPU の能力は余り気味、らしい。だけど。ディスクは結構忙しい、とかなんとか。

仮想マシンのディスク種別について。仮想ハードディスクとパススルーディスク。パススルーディスクとは、要はディスクに関してはマウントとかの仮想化をしない、と言えるらしい。

仮想ハードディスクについて。固定 VHD と可変 VHD と差分 VHD - 可変や差分は使い勝手も良いし色々利点もあるが、構造上注意点もある。VHD の使い分け「本番固定、開発可変」がオススメ。ただし、Web サーバのようにデータがあまり動かないものの場合は可変 VHD もアリだとか。

VHD はフラグメントに注意。仮想マシン内のフラグメント、仮想ハードディスクのフラグメント、ホスト上の物理的な VHD ファイルのレベルでおこる。ちなみに、仮想マシン〜物理 VHD ファイルの順でデフラグすることが重要、と言っていた。

ホストのストレージについて。まず大原則として、システムの入るドライブと VM の配置ドライブがあるドライブは分けましょう、と。システムのディスクは出来ればミラーリングしたほうが良い。また、VM の配置するドライブは、ディスクを別々に使わず、ストライピング(RAID1+0など)してひとまとめにして、その上で VM を動かすほうがディスクを効率的に使えるようだ。

スナップショット。開発するときには便利。っていか .NET 関連テクノロジでインストールする順番(.NET いれてー VS いれてー等)でオカシナ事になった経験があるから、気兼ねなく試すのに必須なようなw

スナップショットの運用面での注意点について。本番環境ではあんまり推奨しない、とのこと。分散環境なんかでは、一部のマシンだけ戻したりするとヘンなことになったりするから、と。

Quick Migration - 複数のマシンを束ねてその上で VM を動かす、という Hyper-Vクラスタリング機能。で、クラスタに登録された仮想マシンは、クラスタノード間を移動可能。この様子を windows 上のツールからやるデモやってたけど、物理的にマシン止めずにこんなこと出来ちゃうんだね……


Deep Dive: Windows Server 2008 Active Directory の導入とベストプラクティス

この blog 書いてる人は Active Directory マッタク触ったこと無いので、レポートを書くのを諦めたようです。

なんか Active Directory ってすごいややこしい代物だなぁ。コード書くよりこういうのを導入したり運用したりするののほうがよっぽど大変なような……

コミュニティライトニングトーク

コミュニティをテーマにして、登壇者に様々な話を 5 分間のライトニングトークでやってもらう、というのが主旨。

ココのセッションは特に自重して書く必要が無さそうなので、まずここから載せる。

司会の人の各 LT 後のひとことコメントが軽妙で、良いメリハリとなっていたと思う。司会も重要やねぇ。

コミュニティ勉強会へ出かけよう

id:hanazukin てか、 IT 勉強会カレンダーの中の人と聞いて驚いたりした。ちなみに、俺は Tech-Ed の存在は IT 勉強会カレンダーで知った人間です。

勉強会に行ったこと無い人の挙手、かなり少ないなぁ。まーこのセッション聞きに来てる時点でそういう人種バッカリしか来ないんだとは思うけどw

コミュニティ勉強会とは、企業でなくユーザが中心となっておこなう勉強の場。

コミュニティ勉強会の探し方。「マイクロソフトコミュニティ」の活用とか。

IT 勉強会カレンダーはかなり便利。また、IT 勉強会カレンダー検索なるものも提供されてるとか。これはシランかった。IT 勉強会カレンダーは登録件数が増えて若干見辛くなってきた。このため、IT 勉強会カレンダー検索は、地域絞り込んでの検索などで見やすい形に加工が出来る。

勉強会行くの楽しいよね。

そして 5 分という時間ぴったりで終了。すごいw

わんくま同盟勉強会の様子

これは俺も 2 回ほど参加しての感想があるんで、そっち見てもらったほうがいいかな。そこの「わんくまについて」の項とほぼ同じことを話していました。

http://d.hatena.ne.jp/kagamihoge/20080809/1218294056
http://d.hatena.ne.jp/kagamihoge/20080817/1218972944

わんくまの勉強会は MISAO が独特。オープンチャットがプロジェクタにニコニコみたく流れていくのは面白い。

わんくま同盟の勉強会のテーマは .NET Framwork が中心だが、これは単にメンバーがそっちの人が多いだけ。テーマに別段縛りをかけているわけではない。ちなみに Installer の話は個人的にとても面白かったですw

8-12 月にかけてわんくま勉強会を結構な数開催するので、気が向いたら来てみてください、とのこと。

緊急報告!NT-Committee2 高齢化問題 -- 君の若さで勉強会を開こう!

コミュニティの平均年齢が上がってきたんで若くしたいね、という話。

NT-Committee2 は 11 年続いている、かなり古い歴史を持つコミュニティ。Windows NT 関係から出発しており、広くコンピュータ、ネットワークなどに関する情報交換と発信を行っている。

勉強会のテーマは、メンバーの興味がある内容なら何でも。現場ならではの意見を大切にしているようだ。

メンバは多種多様な業界の人間から構成されているが、'97 から出発しているものなので平均年齢の高さが気にかかっている、とのこと。若い人を募集しているそうです。次回は 10/11(土)第 10 回 中部勉強会 -めくるめく仮想と現実-、だそうです。

極東 IT Engineers コミュニティ勉強会のススメ!

IT Engineer 同士がつながるためのコミュニティ、がキャッチフレーズ。

「つながる」って? 最近、コミュニティというものが盛り上がりつつあるが、その原因の一つとして、モチベーションの高い技術者が増えている、という点を上げている。

ただし、モチベーションの維持は結構厄介な問題、としている。その解決の一つとして、勉強会は良い薬になる、と。

「せっかく情報を持っているなら、より多くの人と共有したほうがよくない?」同感だなぁ。高いスキルを持つ人がより多くの人に広めていく、というのはとても重要だと俺も思う。

「自分が見た情報と同じ情報を自分の blog の読者が見ているとは限らない!」半径 1click の話に近い感じかな。俺も、どこかの誰かが書いているからといって、マッタク同じ情報を載せることを自重する必要はないよな、と思います。

「自分で思うことは自分が実践することで示さなきゃ。ないなら作る」
「最初から成功をイメージしない。とりあえずやってみる」
なので、とりあえず勉強会のレポート書くことから始めてますw

.NET 勉強会 / ヒーロー島

広島を中心に活動している勉強会。出自は中国 .NET パートナー会。中国地区という、地域寄りのコミュニティが出自になっているようだ。名称の由来は、ヒロシマ→ヒーロー島、ということらしい。

これまでの活動。第六回から、参加者を公募してやっている。それまでは、会社名を明示して、MS の技術をどう活かしたかの事例紹介が中心だった、とのこと。

現在、第八回まで行われている。今月は、OITEC 岡山勉強会第二回にもお邪魔した、とのこと。

今後の予定として、9/19(月) Tech-Ed 2008 Yokohama 情報交換メインの勉強会、第10回は 11 月開催予定、忘年会を 12 月開催予定、とのことです。

OITEC - Okayama IT Engineers Commnity

岡山県での IT 関連勉強会開催の促進を行うのが目的に設立されたコミュニティ。2008/07 に運営開始したので、まだこれからの組織。勉強会は地方だと少ないので、岡山でやってみようかな、と思ったのがきっかけ、とのこと。

2008/8/9 に第二回を開催した。内容としては、MS VB Power Packs 3.0, ASP.NET AJAX, Virtual Earch API の紹介だった。2008 年 10 月下旬に第三回を開催予定、とのこと。

今後は、定期的な勉強会の開催、他の近隣の県のコミュニティとの連携、気軽に参加・発表できるサポート体制を充実させていきたい、とのことでした。

ただし、登壇者によると、セッション内容の選定やスピーカの確保など、実際やってみるとこの辺りが中々難しいな、と感じているようです。

セッション情報の共有に関しては、blog でレポート書く人増やすのが地道に利くかなぁ、と俺は思ってます。

コミュニティに参加しよう!〜わたしと VSUG

登壇者は、今日から VSUG 初心者フォーラムリーダーになられた方のようです。

VSUGVisual Studio ユーザーグループの略。会員数 7000 ってすごいなぁ…

オンラインではフォーラムや初心者向けの記事、独自記事などの活動を行っている。マイページ機能を 9 月に公開予定。オフラインでは VSUG Day などを開催している。

技術に公平な「コミュニティ」という存在に感激した、という話。俺も同じだなぁ。勉強会後の懇親会だと、組織の枠外れてるからなのかなんなのか、すごい気軽に話せるんだよね。

まとめとして、コミュニティは人との繋がり・自分のモチベーションを高めるために役立つ、とのこと。

VSUG に登録している人ーの挙手で会場の 8 割が挙手。すごいなw

PASSJ(Professional Association SQL Server Japan)

会員になってください、とのこと。会員になると、PASSJ Conference に参加出来たり、書籍購入の割引などのメリットがある。

PASSJ の運営。運営費はスポンサー様の支援とアフタースクールの受講費でまかなわれている。スポンサーには MS, Syantenc, Intel など。結構そうそうたる顔ぶれが揃っている。

会員数は約 2 万。入会資格は、SQL Server に関心のある人なら誰でも。

アフタースクールは、SQL Server 関連を扱っている。会費は通常 3000 円。MS のエヴァンジェリストとか呼ぶからか、金がちとかかるんね。まぁ、そう高いもんじゃないけどw

今後は、アフタースクールの東京外での活動を視野に入れているそうです。

LT 登壇者同士のディスカッションなど

気になった発言などをテキトーに。

地方だと中々人集めるのが難しい、という話。いきなり「コミュニティに来て下さい」といっても参加者もスピーカーも集められない、とか。

コミュニティの運営。インフラ整備したり、ネットでどのようなサイトを運営したり、お金、などはどうやってるの? INETA では、金に関してはスピーカー向けに制度が整っているので、遠方から来る場合などはこの制度を利用して金を工面してほしい、とのこと。また、あるコミュニティでは、東京で集めた金(黒字)を地方に回す、というようなやり方をしている、とか。バラ撒きじゃないですよw

コミュニティのサイトを作るにあたって、こうするとカンタンだよ、みたいなやり方はある? AspDotNetNuke という CMS 作ってる人がコレ使ってみたらどう? みたいな話をしてた。コミュニティの運営方法そのものもコミュニティ間で共有していくと良いのかもしれないね、等。

コミュニティ参加者の個人情報の扱いは? 広島のとある勉強会では毎回破棄を行っている、と。PASSJ では大手企業がスポンサーがバックにいるので、コンプライアンスを意識した情報統制をちゃんと行っています、等。人数が今のところ少ないとある勉強会では、メールの破棄などからとりあえず気をつけるようにしているようだ。また、とある勉強会ではシステム的に HN などしか見れないようにして、メアドなどは不可視にしているケースもある、とか。

即日破棄・都度破棄など、やはり気を使っているケースは多いようです。ただし、事務局みたいにしっかりした組織体系が出来ている場合は、個人情報はある程度保持してしまっても良いのでは、などの意見も。

コミュニティの楽しさを知るには、懇親会まで参加してほしいよね、とか。

こういった勉強会は女性の参加率が低いが、その辺りどう思う? 女性はこういう場では確かに少数派だが、話しかければフツウに仲良くなれます、など。

*1:この言い回しがとても MS らしいな、とオモタw