本書では、著者が様々な業界・業種のマネジャーを観察し、ダメなマネジャーを 10 のタイプに分類した結果がまとめられている。各章の構成は、各タイプについて特徴と分析・解決策の議論、という構成になっている。そこそこの社会人経験ある人なら「アイタタタ」と思う記述がかなり出てくるんじゃなかろうか。ピープルウエア 第2版 ? ヤル気こそプロジェクト成功の鍵 と同じで、読後にアノ上司の机の上にそっと置いておきたくなる一冊。
ただ、「この本差し上げたいわー」と思う気持ちは自分にも向けるべきなんだと思う。部下持ってるか持ってないかに関わらず。
本書では各タイプごとにありがちな口ぐせを載せているんだけど、自分に当てはまるものがあって動揺した。まぁそれこそが著者のねらいなんだろうけどw
8 永遠の傍観者「預言者型」コメンテーター
(中略)
「あ〜あ、あれじゃまた失敗するよ。全く何も見えてないんだから。そもそも、どうしてああなったのかの原因を無視して進めてもねぇ。誰も協力しないよ、あれでは。もともと無理があると思うよ。強引すぎるね。あのアプローチじゃ逆効果だよ……。どうしてわからないかなぁ。いつも同じ繰り返しだね〜」
あなたはマネジャーに向いていない はじめに より抜粋
俺は、こういう斜に構えるというか、皮肉屋な言動が結構多い。前々からあんまり良くないよなぁ、と思ってたけど、やっぱりマズいってことが本書を読んで良くわかったw
自身の性格とも絡む部分だから難しいけど、マズいと思った部分は少しずつ変えていかなきゃいけないんだろうな、と思わせてくれる一冊でした。
- 作者: 津田陽一
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2007/12/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 5人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (9件) を見る