ニコニコのテクテク動画*1でたまーに出てくる「怪物王女」なるものが前々から気になっていて、ついカッとなった勢いで全巻買ってみた。
ノリで買ったけどこれは俺には当たりだったわ。基本的には一本気だけど凄絶な王族の怪物兄弟姉妹の闘争*2なシリアス路線。兄弟故の義もあれば憎悪もありな話……なんだけど、コメディというかギャグでオチたりとオチャラケ要素もある。
このバランス加減がなんとも絶妙で、全体としてシンプルにまとまったマンガになっていると思う。
擬音が聞こえてきそうな姫のチェーンソー化け物ブッた切りシーンを始めとして絵も割りと俺好み。展開のテンポ（とりあえず 7 巻まで読んだ）も悪くない。
怪物王女の特徴として、登場人物たちが中々イカしている。主人公のクールな王族「姫」、主である「姫」に忠実な人造人間のフランドル、漢気溢れる狼女のリザ、基本へっぽこだがやるときゃやるフツウな元・人間で姫の下僕ヒロ。主要な登場人物もそうだけど、サブ格のキャラクターたちも一本通った奴らが多くて読んでいて飽きない。天然なヒロ姉、ぱんつ担当吸血鬼、ロール髪な妹姫etc...
一つだけ難点があるとすると、大人のお友達向けなネタがある点。ファスナーが開いていてよ、とか、まぶしっ！ とか、海鮮炒めがどうとか（これはオマケページのネタだが）。なんというか同人的なノリが出てくるんだけど*3、このテのノリが許せない人にはダメなマンガだと思う。まぁそういう人はそもそもこのマンガにたどり着かない気もするけどｗ
とりあえず、なんとも愉快☆痛快なマンガです。色々考えながら読むのもいいけど、何も考えずに読むのがいちばん良い気がするマンガだと思いました。
- 作者: 光永康則
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/23
- メディア: コミック
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