kagamihogeの日記

kagamihogeの日記です。

第1回 197X's オフパーティー 「ないわー」

197Xs's Wiki - Error の感想。

自重しない 197x たちによる LT が終に開催されてしまった……


コミュニティとしてどんなことやってくのか決まってないので、かなーりカオスなトークばかりになったけど、これはこれでよかったと思う。

実際に参加した人や、UST で見てた人、ニコニコ動画で見た人はわかると思うけど、とにかく LT しよう&見てみようなノリだった。だから、今回の 197x はコミュニティに参加するのは敷居なんて高くないよ、と示してくれた点は個人的に評価していいと思う。ここから他のコミュニティや勉強会に出てく人がどんどん出てくるといいなぁ、と。俺自身もそうありたいんで、そんな感想を持ちました。

言葉ではすべて説明しきれない部分もあるので、興味が向いたら、動画、wiki の IRC ログなども参照してみてください。ニコ動へのリンク先、IRC のログ、スピーカー一覧などは 197Xs's Wiki - Error にあります。

最後になりましたが 197Xs's Wiki - 197X Wiki の参加者、UST の中継見てた人、会場提供の ATL さん、おつかれ&ありがとうございました。


各 LT の感想文はこちら。

197X結成秘話とスーツ的な何かについて

id:gothedistance によるトーク。

197x はある男の伝説的発言に端を発している。結果、197x は web 屋・組み込み屋・上/中/下流・コンサルからプログラマまで。色々な人間が一堂に会する場となれた。

スーツ的な何か。伝えたい人に、伝えたいことを、メッセージとしてパワーポイントで表現するのがスーツの仕事だと。

重要なことは、ロジック・パッション・ノリ。ロジックは、何かをするには筋道が立っていけなくてはいけない。パッションは、情熱が無ければ人はついてこない。ノリは、実際にやってしまって行動というカタチにしなくてはいけない。

現代のカリスマスーツらしい 197x の最初を飾る良いトークだった。

マイナーな言語に初めて触るとき役に立つかもしれないこと

id:syttru によるトーク。

知らない言語はとかく思い通りに動かせるようになるまでがキツい
→で、ネットで調べたり原典にあたったりする
→が、たいていそのテのドキュメントは英語
→仕方ないのでスレ立てたりコミュニティ参加したり作ったりする
→外部への出力……blog やコミュニティやだれかに教えてみることで理解を促進
→最大の敵「English」は翻訳サイト使ってしまえ。それと、うほmoon

Scala をはじめた動機が勇者すぎるすごいトーク。何かを始めるのに理由なんて要らないのかもね。「動機は不純なほうが長続きする」という言葉を思い出さずにはいられない。

スーツの無茶ブリをかわす、出来るギークのテクニック

id:t_ishida によるトーク。

スーツの無茶ブリ、ギークの安請け合い、はやっぱ問題だよね、といった話。スーツとギークの問題点を明らかにして、ギーク側の解決策について提案する内容。

スーツの問題:目標が何なのかわからない・責任に所在を明らかにしない・優先度の振り分けをしない
ギークの問題:技術的に可能かどうかしか考えてない

ギークは見積もりをある程度考える必要がある、とのこと。見積もりのキホンは 5W1H を考えることだが、スピーカー的には複雑度ベースの手法をススメルとのこと。この辺よくわかんなかったので、ちょっと勉強しないとなぁ。ただ、発表者が「この辺ちょっとまとめるわ」的な発言をしていたのでちょっと期待。

あと「とりあえず 6 人月」「妊婦が10人居ても子どもは1ヶ月で産まれません」は名言。

Java レガシー UnitTest 化作戦

せとあずさ によるトーク。

Struts + JDBC な web アプリにどうやって UnitTest を導入したか? の理論・実践・ノウハウについてのトーク。ぶっちゃけ Action にビジネスロジック書いてあるようなヤツに単体テスト適用するにはどうするか、って話。俺自身も似たような環境で苦しんでいて、結局 UnitTest 導入する良い方策が見つからなかったのでかなり面白い内容だった。

実際、何をやるかとういと、まず UnitTest の範囲を DB 回りに絞る。Action にベタ書きされてるのは思い切って捨てる。StrutsTestCase があるけど、やはりアレはメンドウくさすぎるよねぇ。

細かなノウハウも興味深かった。DB 回りのテストは必ず最後にロールバックするようにするとか、private 変数で DB コネクション持ってるとこはリフレクションで注入するとか。S2Unit 使うとか。テストデータを Excel で管理ってのは良いなぁ。

まとめとしては、やはりテストは非常に重要。後付けでテスト入れるとなると手間はかかるけど、効果は十分にあると思う。

Wife Hack 2.0

id:itengineer によるトーク。

おそらく今回一番盛り上がってしまった内容。60GB の e-ro データを yome という侵入者から隠蔽かつ効果的に永続化、また child という潜在的脅威にも備えてこの先生きのこるにはどうすべきか? というトークだった。

話題は具体的かつ有効性が実証済みの枯れた技術である java1.9, system64 に触れており、Twitter4J により実装される予定の yomealert という未来志向新技術のプレスリリースも兼ねていた。

yomealert の概要について触れておきたい。従来、twitter を利用している Wife Hacker は yome のインターネッツ侵入に目を光らせながらという高ストレス環境での開発を余儀なくされていた。しかしながら yomealert という夢の新技術が実用化されることにより侵入検知に割く脳リソース負荷が大幅に軽減される。これにより twitter をこよなく愛する Wife Hacker's の生産性が劇的に向上するだろう。

観衆の多くは wife に関するハックの研究・開発の第一人者であり、興味深そうに聴講していたのが印象に残る LT だった。独身である私は yomealert の恩恵を預かれそうにないのが残念である。

Selenium でモテモテウハウハ

id:Yamashiro0217 によるトーク。Java はモテ

キホンはブラウザの操作記憶して assert 入れてテスト実行なんだろうけど、今の Selenium って Java とか Ruby でも書けるのは知らなかった。

トークが終わったあと、口の端を自嘲気味にゆがませながら「マークパンサーだけはウケると思ってたんだけどなぁ……」との呟きが重かったです。なんというか、0.5 秒待たないと笑いどころが見えてこない、っていう直感に訴えかけるところが弱かったのかな、となんとなく思いました。ただ、ある人曰く「(ウケなかったのは)みんなが期待してた内容(メイド喫茶)にしないからだよ」とのことだったけど……w

自動販売機の何か

id:bose999 によるトーク。

自動販売機の歴史(wikipedia のコピーとも言う)と契約・運用の仕方について。敷地さえあれば自販機の契約そのものは出来る、とのこと。あとは、メーカーとリスクと利益をにらんでどのような契約を結ぶか? が焦点になる。ごみ捨てとか電気代とか、自分でやる分増やせば利益は増える、しかし手間は増える、と。

自販機は何気にそこそこ儲かるものらしい。が、自分の家の前でコーヒー買うと嫁の懐に数割分け前が行くと思うともにょもにょ、とかw

構成管理のようなもの

gjo によるトーク。

受託開発の下請けで発生するありがちな現象の考察と構成管理の手法についてを絡めた内容。俺自身も下請けで働いているので、身近な内容だった。

安定マージ戦略、安定コミット戦略、についてもうちょっと聞きたかったかも。いきなり「構成管理しる!」って言われてもやれないから、ムリの無い範囲でできることから導入していこう、ってところまでは理解してるつもり。身近な誰かが有効性を示してあげない限りはこのテの新しい文化ってチームに普及しないよね……と、言った話をしていたので、それが結論なんだろうけど。

歩いて、車で、スーツとギークで

id:n_shuyo によるトーク。

スーツがギークにムカつくところ、ギークがスーツにムカつくところ、を実在しない人物をモチーフにして面白おかしく紙芝居仕立てで発表したもの。こういう風刺的なやり方は脳に直接染み込んでくるから、効果的だよなぁ。良いセンスだ。

相手がどのようなバックグラウンドに沿って話をしているか? を考えることは、仕事でソフトウェア開発をする上ではすごく重要なことなんだろう。開発の立場に比較的近い QA と飲んだ時ですらそう思ったことがあるし。もちろん、それが難しいからこそスーツ VS ギークな話題が絶えないんだろうけど……

テストに出る技術中国語

id:mizuno_takaaki によるトーク。

技術用語は中国語で何と言うか知ってる? な話。トーク中にクイズ形式で出題された単語一覧は 第1回 197X's オフパーティー - mizuno_takaakiの日記 をどうぞ。会場ではポツポツ正解答えら得る人がいて驚いた。このテの舶来用語は日本だとカタカナにするんだけど、中国ではそれに類するものがないのだと言う。なので―ウチら日本人から見ると―ムチャな漢字割り振りが行われている、ってところが面白かった。

一番印象に残ってるのは「引用通告」かな。突然引用通告出されても困ります! なんて人が web にそこそこな数いるんだけど、こう、漢字にされると困るのもわかるようなわからないような……w

ライトニングコードリーディング

id:daffy によるトーク。

流れるようなインタフェース的なノリで DB アクセスのラッパー作るよ、なコードをちょっと書いてみたのでおまいらちょっと見てくれよ、な話。ウチらより上の層の人たちには「(コード中か外だしとかしてるファイルに)SQL 書け無いと、どうもなぁ……」な感じな人が一定数いるんで、StringBuilder で SQL 作るやり方の進化版的な方策には需要あるんだよね。まぁ S2JDBC 使えばいいじゃん、って話になると身も蓋もないんだけど……w

後で知ったんだけど IRC 上では http://d.hatena.ne.jp/daffy/20080406 なやり取りが……w これって web 上でちょくちょく見かける「未完成品であっても面白そうなものなら盛り上がる」な例を示してくれた GJ な発表だったと思います。

安くて簡単な料理レシピ

id:loveat によるトーク。

今日のごった煮なトーク中でもかなり異色の元・料理人なプログラマによる料理指南。料理レシピに始まり、料理はこれだけ抑えとけば恐れる必要は無い、といった解説などなど。あと、皆やっぱりお米に興味津々。俺も一人暮らしなんで、お米は基本的に炊飯器で炊いたあと冷凍してるのよね。ナベなら一人分炊くことも出来るとのことだったので、今度やってみようかしらん。

コード書くのも料理するのも、目標を明確にしとかないとロクなモノが作れない、という言葉が印象的でした。ひとつひとつの手順をしっかりやらないとコードはバグが出るし、料理は火を止めるタイミング一秒変えただけで味が変わる、といった発言も興味深かったです。やはりプログラミングには芸術的な何かを感じます。「ハッカーとシェフ」なんて本書いたら意外と売れるかも。

空気読まずに新製品の紹介とか

elastica によるトーク。

えーと、書いていいことと書いちゃダメなことがわからないので感想はノーコメントで。
IRC のログが伏字だらけなことから察してくださいw

いまどきのファミコン開発

id:takkaw によるトーク

VM 上で動くファミコン開発環境の紹介。今回はその環境上で動くプレゼンソフトを使ってのトーク。つまるところファミコンでプレゼンってことで、なかなか斬新でした。ROM の容量制限を受けないから、そのあたりをあまりシビアに考えずにファミコンが作れるのは中々面白そう。

しかしレッキングクルーとか懐かしすぎる。この年代はファミコンについて語り出したら止まらないだろうね。

QSTwitter

mootoh によるトーク。

内容とはぜんぜん違う感想なんだけど Mac ほしくなるよね、こういう発表見てると。Quicksilver とかいうので画面うにょうにょ。

ふろグラマの話が熱かったですね。既婚者がほとんどなので、自分の時間を如何にして作るか? というライフハック的なトークは皆興味津々。奥さんも大切、子どもも大切、でもプログラミングの時間も大切。となると、ひとりで居る時間は最大限活用せねば、という発想は中々見事かと。

「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55 の本の内容を思い出す。この本には―それが主題でないけど―家族持ちの人間がいかに自分の勉強を作ればいいか? に触れてる部分があるんで。カンタンに言うと「日常に発生する細切れの時間を有効活用すべし」ってことで、ふろグラミングと合い通じる部分を感じた。