kagamihogeの日記

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Struts から Wicket へ、って本があればなぁ

昨日の java-ja 懇親会で日本の Wicket 権威 id:t_yano と話してたときに出てきたネタ。java プログラマでない、マネージャとか上の層の人たちに Wicket のメリットってどう伝えればいいんだろ? って話です。

そう思った事の発端は、ある上司から受けたこんな質問。

Struts 以降でデファクトスタンダードになってるような web アプリケーションのフレームワークって無いの?」

全国的にはどうだか知らないけど、ウチの会社はここんとこ java で web アプリ作ってくれな仕事の引き合いが増えている。んで、スクラッチから作る案件で今どき Struts はありえないんで、別のフレームワークを選定する必要がある。でまぁ、俺は「Wicket 中々イケてますよ」って言ったんだけど、アンマリ反応良くなかったのよね*1

Java プログラマなら直感的に Wicket の利点は理解できるから、新規プロジェクトで Wicket 使う理由としては充分。だけど、Java プログラマにとっての利点がマネージャ層の立場にとっての利点になるとは限らないんだよね。素の HTML が使える、ってのはともかく、コンポーネントうんぬんは中々むつかしい。

マネージャ層にとって、Struts は「皆使ってるから」っていう理由もあったりして導入はしやすかった。Struts の良し悪しはともかくとしてね。

で、時代は流れてさすがに Struts は止めよう、って流れになるんだけど「Wicket? (日本語で)まともに情報ないじゃん何物だよこえーよ」ってなるのよね。じゃあ何選ぶかっていうと JSF になる。理由はカンタンで「標準」って言葉があるから。

今はどうだから知らんけど、どこぞの企業との取引で「Tomcat? オープンソース? 金は出すからメーカーから買ってよ。ほら、IBM の WAS とかさ」みたいなことがあった*2。そういう人たち相手だと技術的優位性ってのはカスみたいなものになってしまう。

とはいえここ数年で OSS に対する逆風はすごい薄まってきてる。だから Wicket の食い込む余地も充分あると思うんだけど、いかんせん Java プログラマ以外には効果が分かり難いという難点が……

どんな技術にしろ新しいモノの導入の説得はそう容易いことじゃないんだけどさ。「Struts から Wicket にする理由ってなんなの?」と、お客さんやマネージャ層向けに上手く説明してくれる資料があればな、と思ったのでした。

*1:Wicket でなくて、タブン何挙げても反応良くなかったろうけど

*2:金で保障を買う、ってスタンスなのよね