ファッションのチカラ - kagamihogeの日記

我ながら似合わない本買ったものだと思う。

本の前半は、服飾の歴史をファッションの世界では（たぶん）有名な著者の半生と絡めながら綴られている。正直、読むのはかなり苦戦した。なにせファッションの世界で使用される単語や固有名詞をぜんぜん知らないからねぇｗ　しかし、一見華やかに見えるファッションの世界も、作る側は相当に高度な知識と経験が必要とされる、という点は考えてみれば当然のことではあるけど驚いた。一つの技術の上にまた新しい技術が重ねられていく様は我々プログラマーの世界と似ているように感じられた。

本の後半は、タイトル通りファッションのチカラについて述べている。著者曰く、ファッションとは生来あるヒトの美しさをより引立たせるものである、という。その上で、現代のファッションは雑誌モデルを理想形とし、自らの体をその理想形に近づけることを至上としてしまっている、のだという。これでは元々その人が持つ魅力をひきだすことはできない、ただ体を痛めつけているだけだ、と述べている。

俺自身はファッション―しかも女性のソレは尚更―に詳しくないので何ともいえないけど、もしそうだとしたら確かに哀しいことなのかもしれない。

この本とは全然関係無いけど 2ch 界隈でよく見られる「服を買いに行く服が無い」件について、著者はどんな意見を持つだろうなぁ…とオモタ。