まーいつの時代も学生さんってのはバカですよ…w 年長者である社会人から見ればどうしても笑ってしまうことは色々やってしまうもんです。
書名や帯のマンガのイメージから、mixi で DQN 行為を晒すアレな人たち等の話を中心に据えるのかな、と勝手に思ってたけど全然違った。書名(と帯のマンガ)はちょっと損してないかな、と思ったり。
大学の現状についてかなり詳しく調べられている。俺の出身校についてもちょっとだけ触れられていたけど、それなりの調査をしないと書けない記述がされていたので、あとがきで「筆者の実感としては、本書は一〇〇〇万円以上の経費がかかった本である。」と豪語するだけのことはあると思う。日本全国の大学回るだけでも相当な労力を要するからねぇ。
本書で何度も主張されているのは、大学は経営の視点が足りない、だと俺は感じた。何に対してどれだけカネを使うか、と言った方がいいのかな。カネの部分はヒト・モノ・カネと置き換えたほうがいいかも。
本書の後半では「崖っぷち」にある大学の取り組みが紹介されている。もちろん、上手くいっているものもあれば、いってないものもあるわけだけど…。やはり、目的が明瞭・明確で、自分たちの大学の実情に沿ったやり方で実現しようとしているものは上手くいっているようにみえる。これはフツーの会社だろうと大学だろうと変わらないのかな、と思った。*1
著者は時々皮肉めいた言い回しなんか使うけど、大学のこれからには期待していることがあとがきからも伺える。
この日本にとって大学教育は今後、さらに重要になれこそ不要にはならない。大学に取って代わる教育機関がない以上、私は大学の役割に期待している。部分によっては乱暴な書き方になっているが、どうかお許しいただきたい。
最高学府はバカだらけ―全入時代の大学「崖っぷち」事情 (光文社新書) あとがき より抜粋
これは俺も同じ。まぁ、大学に育ててもらった、という感情から来る面が大きいんだけども。
色々と非難の矢面にたたされがちな大学ではあるけど、これらもがんばって欲しいところです。
最高学府はバカだらけ―全入時代の大学「崖っぷち」事情 (光文社新書)
- 作者: 石渡嶺司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/09
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