amazon:ソースコードリーディングから学ぶ Javaの設計と実装
JUnit、Struts、Eclipse、Apache Tomcat などの web 系 Java プログラマーならたいていの人が触ったことのあるオープンソースのコードを読んでみよう、という本。
紙幅の関係上、コードのすべてを解説はしてはいない。まぁ Struts だけでも全部解説しようと思ったら一冊の本になるだろうしね。それぞれのプロダクトで肝となっている設計と実装の解説になっています。Struts であれば起動までのシーケンス、Front Controller の部分、リクエストから ActionForm への populate 、この 3 個所の設計と実装の解説をしてます。
どういうデザインパターンが使われてるか、クラス構成になってるか、を説明しつつ、それを実装してるコードの解説が順次されていきます。ソースを必要最小限の部分に絞っているので、読みやすさはなかなか良いのでは、と思います。
あのプロダクトはどういう実装になってるんだ?××というパターンが使われてるのは知ってるけど実際どうなってるの?と思いつつコード読むまでは手を出してない人にはオススメかな、と。あとは、あのプロダクトの設計の概要だけしっときたい、という場合にも良いかな。
ただ、本当に全貌知りたいと思ったらこの本は副読本ぐらいの価値しかないかと。当然の話ではあるけど、細かいとこの実装の解説はぜんぜんないので。
なので「ソース見れば動きとかどんなパターン使った設計になってるかなんてすぐわかるよ」レベルの人はこの本読む価値はあんまり無いかなぁ、と思います。