kagamihogeの日記

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大学でのソフトウェア技術者教育

コの業界では色んなことが議論されています。その中で、プログラマやらのソフトウェア技術者教育はそれなりに熱い話題です。最近チラホラと(たまたまなんだろうけど)見たのは「大学で学ぶ意義はあるのか?」って意見。俺自身が大学でソフトウェア工学なる学問を修めてきた身もあって、そういう意見になるのはなんでかなーと益体もないことを考えてみました。

「大学で学ぶ意義はあるのか?」って人たちのblogなり意見なりを見て思うのは、この人たちは独学で学ぶ能力が高かったんだろうな、ということ。偏見覚悟で書いてしまうが、コンピュータをあれやこれやと(基本的に一人で)いじくり倒してソフトウェア技術の向上を図ってきたんだろうなぁ、と思います*1

これまた暴論覚悟で書いてしまうと、↑に書いたような人たちはコンピュータをあれやこれやといじくり倒す内に、脳内で自発的に俺的ソフトウェア工学理論が体系立てられていってるのだと思います。

で、そういう人たちの俺理論は、大学で体系立てて教えてくれるソフトウェア工学とそれほど違わない。むしろ、実践*2という強力なバックグラウンドがあるので強かったりする。ソフトウェアの世界は動いてナンボ、実践できない理論など無用であるからして。

ソフトウェアの世界は中々に広い領域で、あっちこっち歩き回るのは苦労するものです。この「歩き方」はプログラミングをはじめとして色々学ぶ内に少しずつ身についてくるもんだと思います。ある意味、大学はその歩き方を教える場でもあるので。

「大学で学ぶ意義はあるのか?」と考える人たちは、おそらく、歩き方を自力で掴み取れたんじゃないか、と思います。なので、彼らにとっては大学教育はそれほど魅力的に映らないんじゃないかな、と。一人で出来るものをなんでわざわざ金出して教えてもらわにゃならんのだ、といったところかな。いやまぁ想像の域は出てませんが。

ただ、世の中そんな人ばかりではないので、大学で学ぶ意義はあります。俺なんて「プログラムって面白そう。でも何やればいいかわからんし、とりあえず大学行ってみるか」とかそんな感じだったし・・・。社会的にも技術者育成の観点からどうしても高等教育機関は必要ですから。

とはいえ・・・大学の教育が理論偏重なのが問題なんですよね。「大学で学ぶ意義はあるのか?」はこの点にもかかってくるわけですが。そして、大学側も何もやってないないかといえば決してそうではないみたいだし。

それについてもいろいろ思うところはあるのだけど今回はこの辺で終了。

*1:いじくり倒さないでどうやって向上するんだ、ってのはもっともだけど一先ず置いておく。教科書から入る的な教育方法と対比しての言い方以上の意味はないです。

*2:失敗失敗失敗失敗失敗失敗失敗失敗成功の経験